焙煎の神髄(本編その1)

2020.02.05

『焙煎の神髄』と言うお話し・・・
その1.<温め・蒸し焼き・本焼き>
まるで何かのお料理の方法のようですが、<温め・蒸し焼き・本焼き>この3段階を心に置いた上でコーヒー生豆を焙煎することによって、美味しいコーヒーを生み出すことが出来るようになります。
「なんだ、簡単じゃないか…」そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
そう、簡単なんです。何も難しい事を考える必要はありません。考えるべきは、如何にコーヒー豆たちの声に耳を傾けられるか、意思を持ったコーヒー達を生み出すことが出来るか、ただそれだけの事です。(鈴木特有の妙な考え方ですが)
数字もレシピも大事かもしれません。焙煎に感覚は必要ないと言う方もいらっしゃるようです。勿論、考え方は人それぞれですから、何か一つだけが正解と言うつもりはありません。
只、これだけはハッキリしています。私の焙煎するコーヒーは、身震いするほど美味しい!という事。(※個人の感想です・笑)
日本で一番や、世界で一番と言う気はありません。只、常々‟この世で一番”と言わせて貰っています。ありがたいことに、まだあの世の事は知らないので、この世で…と言う事になるのです。これまた勿論、私のコーヒーだけが美味しいわけではないでしょう。同じくらい美味しいコーヒーは、きっと世の中に沢山あるはずだし、有ってもらわなくては困る。
只、万が一、自分と同じ位のコーヒーに出会うようなことはあっても、私のコーヒー以上のものに、私自身は出会ったことはない。
これは、弟子たちにも言える事で、早く私に追い付いては貰いたいけれど、『まだ今少し壁になるよ…、負けないよ…。』と言いたい。勿論、最後は追い抜いて行ってもらいたいし、その時が自分の引退するときかもしれないとは思っているが。
「自信過剰じゃないの?」とか、「思い上がりじゃないの?」とか思われる方も多いと思います。そう、それで良いのです。コーヒー焙煎の世界で、『自分のコーヒーがこの世で一番!』、『我こそは!』、と言う方達が沢山いて、腕を競っている世界なら、きっとレベルが高い世界の筈なんです。
そして、このページをご覧頂いているコーヒー焙煎に身を置く人たちにも言いたい・・・『人が何と感じるかではなく、自分自身が‟心底美味しい”と感じる事こそが大事なんだ!』と。
だって、人の舌の事は分からないはずで、わかるのは自分だけなのだから。だから自分自身が心底美味しいと感じられるコーヒーを創る(焙煎する)事こそが、ある意味コーヒー焙煎の神髄という事になります。

まるで余談のような話が長くなりましたが、自分自身が思い上がれるほどのコーヒーを創るために必要なキーワード、それこそが<温め・蒸し焼き・本焼き>この3ステップという事なんです。

コーヒー焙煎のイメージは、コーヒー生豆を煎って茶色(コーヒー色)にして行く・・・という感じだと思います。勿論、それで間違いではありません。只、私は現在、最初から最後まで煎り続けるというイメージで焙煎はしていません。あくまで、温めて、蒸し焼きして、最後に少しだけ焼くというイメージです。
イメージやら、感覚やら、そんな話をしておりますと、偉い先生たちには怒られるかもしれませんが、そんなイメージやら、感覚だけで、私、鈴木正美は美味しいコーヒーを世に送り出しています。

次回、私の考える<温め・蒸し焼き・本焼き>について解説始めさせて頂きます。どうぞお楽しみに‼(全然楽しみでない方も多いと思いますが・苦笑)