長き支えに感謝しつつ、職人って…とぼやく鈴木?!
2015.05.06
こんにちは!鈴木です。ここのところ随分と暖かくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?、私は、ゴールデンウイーク中も思うより皆さんにご来店いただいて、感謝&感謝の毎日でした。それと、最近ちょっと楽しい関わり方をした雑誌が明日発売になるようです。担当の方が前もって送って下さったので、ちょっとだけご紹介させて頂きますね。
雑誌『大人のおしゃれ手帖』 という、まさに洒落た雑誌なのですが、勿論、私自身がこういう本に載るわけではありません。(当たり前だ・笑)
今回、幻冬舎の編集者時代から長くお付き合いを頂戴している”山口ミルコさん”が、独立後、すぐに癌になってしまい、大変な闘病をされてきたのですが、快復後、その闘病記が本になり、全国で大きな反響を呼び、今回2冊目を出版される際、今までのことを含め特集記事になるという事で、通常、青山とか原宿とかのお店での撮影が多いようですが、なんとご本人からの強いリクエストで”鈴木の店”で行いたいという事で、いわゆる≪撮影協力≫というのを始めてさせて頂きました。カウンター部分とか、オリジナルのカップとかが、ほんの少し映るだけなんですが、<撮影協力:鈴木正美の店>とか載せて頂いてちょっと鼻高々です。何んといいましても、ミルコさんのお役に少しでも立てたようでしたら、もうそれだけで嬉しいのです。当店は味を追求するあまり、かなり使いにくいコーヒー豆屋なのですが、心に置いてくださっている皆様に支えられて、なんとか成り立っております。今回、ミルコさんの取材に立ち会ったりしていると、その事をしみじみと感じられて、まるで我が事のように嬉しくなってしまいました。(更に今回はライターの方も素敵な方で応援したくなりました)『大人のおしゃれ手帳』という本を皆さんご購入くださいね。あっ、それと勿論、ミルコさんの『毛のない生活』や、新刊『毛の力』もどうぞよろしくお願い致します。(当店にも見本は置いてありますが是非購入しましょう!・笑Ⅱ)
そう言えば、昨晩も、当店をずっと長く支えて来てくださったお客様ご夫妻と、会食の機会を頂戴したのですが、凄く楽しい時間を過ごさせて頂いて、感謝&感謝なのです。色々と昔話にも花が咲いたのですが、話していて改めて思ったのは、こんな妙な人生を歩みつつ、コーヒー焙煎の仕事を続けてこられたのは、間違いなくカミさんのおかげ…という事でした。私は『焙煎職人』という肩書を長い間使わせてもらっておりますが、実は、職人気質なのはカミさんの方だと思います。曲がったことや嘘が嫌いで、本当にまっすぐ一直線な人なのです。普通だったら、間違いなく投げ出してしまっていたであろう、今の仕事を続けてこられたのは、何事にもぶれないカミさんあってこそ…と、会食の際の昔話に、改めて強く感じました。私は、これからも皆さんに喜んでいただける新作コーヒーをたくさん出していきたいのですが、自分自身では良いものが出来たように感じても、カミさんに味見してもらって『不合格』になってしまうと、世に出すことはできませんので、この辺がなかなか厳しく、ハードルが高いのです。思わず、『職人って何よ!?』…と呟いてしまう今日この頃の鈴木なのでした。(苦笑)