貧しいコーヒーの世界を襲う、化学薬品の恐怖に怯える鈴木!?
2008.06.03
ちょっと久しぶりの日記更新になってしまいました。実は、“モカコーヒー”が日本に入らなくなってしまい
私達コーヒーの世界では、先月末から凄くバタバタ状態だったのです。更に、この状態は、残念ながら
早くて2~3ヶ月、長ければ一年間も続いてしまうかもしれません。“モカコーヒー”と一口に言いましても
エチオピアと北イエメンの二つの国で作っていますし、産地だって何カ所も有りますので、まさか、その
全てが入らなくなる・・・なんて事は絶対に無い!と思い込んでおりましたので、はっきり言ってショックで
言葉も出ないほどでした。原因は、「残留農薬」です。その事を商社の人に聞いたときには、一瞬「えっ」
と思いました。それはモカを作っている農家の人は貧しい人が多くて、一番ひどくなると、年間でわずか
5千円ぐらいしか収入がないと知っていたからです。一年間、汗水垂らして働いて5千円です。その僅か
な金額で、一家10人位が暮らしていたりするのです。勿論、日本よりも価値有る金額だとは思いますが
それにしても大変なのは、容易に想像出来ます。・・・で、それしか収入のない農家が、高いお金払って
農薬を買うとは思えないのです。(ですから貧しい国では自然と無農薬栽培が多いのかな?と思います)
その事を商社の担当者に話しますと、「さすがに鈴木さん、よくご存知ですね。私達も、産地が違うのに
殆どの豆から検出されるのはおかしいと思って、色々と調べているところなんです。でも、調査が済んで
物凄く順調にいっても2~3ヶ月は掛かっちゃいそうなんです・・・」との事。いやぁ、これは本当に困った。
僕のモカ好きは我慢出来たとしましても、何と言いましても、お客様にもモカが好きな方は多いのです。
それに何より、コーヒーが流通出来なくなれば、たとえ僅かでも入ってきていた5千円すら手にする事が
出来なくなる農家の人達が出てくるのでは無いか?・・・と、鈴木は、妙に心配になっているのです。
それと、どうしてもお客様にもご迷惑をお掛けする事になるかと思います。その旨も御容赦下さいませ。
あっ、考えて見たら、人気のモカで商売が出来なくなる私だって困るんじゃあ無いですか?!(確かに)
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=モカコーヒーの情報は、出来る限り、随時お話しして行くように致します。お問い合わせもお気軽に=
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そんな大変なコーヒーの世界ですが、現在勉強に来ている人→
もおります。名前は“千代田”さん。今年の秋頃には、新松戸で
自家焙煎によるコーヒー豆店を開業する予定です。私より少し
歳は上になりますが、真摯に頑張っています。この後何日かは
営業している日にも勉強に来る予定ですので、見掛けた時には
是非、お声を掛けて下さいね。どうぞ、宜しくお願いいたします。
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