自家焙煎は格好良い?!(いえいえ、そんな事は有りません)?!
2002.06.26
今年は、早くからギフトのご注文をたくさん頂き、とても、とてもありがたいです!=
珈琲の木になった実を焙煎! 手網で丁寧に焙煎します! パチパチ焼けてきました! なんとか無事終了!
津嶋さんご夫妻からお借りしていた“珈琲の木”に、実が成り、収穫、焙煎する事が出来ました。
花が咲き、実が成り、そして収穫。その後、実を剥き、何日も乾燥させて、中の皮を剥いてから
ようやく焼くことが出来ます。こうして体験してみると、いやぁ、珈琲って大変だなぁ・・・と思います。
最近は、私のところに焙煎の方法を聞きに来る方も多く、こんなところに、わざわざ来て下さって
ありがたい事ではあるのですが、ちょっと勘違いされている方も多く、残念に思うことも有ります。
最近流行りつつある「自家焙煎業」。豆を焼き、販売するわけですが、少し前に「珈琲専門店」が
流行して、そして、あっと言う間に減少してしまったのは、まだ記憶に新しいところでしょう・・・。
「喫茶店は、開業するのにお金が掛かるけど、豆屋なら、低資本でオープンできる・・・」とか、
「自家焙煎は、こだわりの職業だから格好良い・・・」とか、そんな理由で、簡単に始めてしまい
いざ初めてみると、全然うまく行かないと、嘆いている方も、多く見受けられます。
でも、ちょっとだけ考えてみて下さい・・・。今、珈琲はどこでも口にする事が出来ますよね?
値段だって、ピンからキリまで。ただで飲めることさえ多い世の中です。そんな中で、プロとして
世の中の人に喜んで頂くわけですから、生半可なものでは、受け入れてもらえないのは、きっと
当たり前と言えば当たり前なことでしょう。私は、そんな相談をされたとき、いつもこう話します!
「豆を焼くことは、有る意味、簡単なことです。それは、野球に例えれば、キャッチボールをする
位のレベルでしょう。勿論それぐらい出来るでしょう?でもね、だからと言ってプロ野球の選手に
なるのは、凄く大変なことだというのは分かりますよね?」そう言うと、皆さんうなずいてくれますが
何でそんなことを?・・・という感じで、ポカンとしてこちらを見つめます。その後、私は“意を決して”
こう話します。「野球は、遊びとしてなら有る意味誰でも出来る。でも、その中でプロになれる方は
ごくごくわずかです。焙煎も同じ事。誰でも出来るが、プロのレベルになるには、桁違いの努力が
必要なんです!」その後、更にこう続けます。「まずは、手焼きをしてみて下さい。機械に頼らず、
自分の手で焼くのです。豆達の声に耳を傾け、気持ちが分かるようになるまで頑張りましょう!」
そうなんです。珈琲は、手作業が基本。便利になったからって、忘れちゃあいけません。そんな
基本中の基本を、あらためて思い出させてくれた、一本の「珈琲の木」・・・。津嶋さんに感謝!
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そうそう、それとサッカー日本代表は残念でしたね。でも、今回のワールドカップは、凄く楽しい!
日韓共催もうまく行ったし、(いやぁ、韓国チームはタフだこと・・・やっぱりキムチパワーかな?)
こんなにサッカーが楽しいスポーツだと言う事を、教えてくれた選手達に感謝したいです。
僕は、あの風貌と、他を生かすプレーが好きで、小野選手のにわかファンなんですが、今回盲腸
を我慢して、よく頑張りましたよね。早くに結婚しているのも、浮ついてないで、好感持てる所だし
オランダに戻っても、是非頑張ってもらいたいと思っています。(一度あの頭を撫でてみたい・・・)
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