焙煎カフェ・新プロジェクトスタート!
2022.05.05
こんにちは。鈴木でございます。今日は、今後少しずつ動き出す予定の『新プロジェクト』についてお話しさせて頂きたいと思い書いております。
昨年は、過労から2度も倒れてしまい、さすがにこのままでの営業は無理…と、現在、店頭販売は長期でお休みを頂戴しておりまして、宅配専門の形にての営業となり、皆様にはご迷惑・ご不便をお掛けして失礼しております。
そんな、お取り寄せのみという‟イレギュラーなスタイル”であるにも関わらず、日本全国の素晴らしいコーヒーファンの方々に支えられて、毎日随分と忙しくさせて頂いておりまして、本当に感謝の気持ちでいっぱいでおります。(ありがたすぎます!)
この後、どこかで店頭販売も再開出来れば…と思ってはおりますが、鈴木正美の店である以上、全て私自身が焙煎した豆だけを、直接自分で販売したい・・・と、損得は関係なく考えてしまう、変わり者?の鈴木ですから、単に『売れればよい』と言うわけにはいかず、そうなると、店を開けるには、少し工夫も必要になりそうですので、今少し、やってるか、やってないか分らない、この妙なスタイルでの営業にて御容赦下さいませ。(ゴメンナサイ)
さて、そんなありがたすぎる日々を過ごす鈴木ではございますが、実は、随分と前から考えていた計画がございまして、今回、それを実現させるための活動を、ちょっとずつですが始めましたので、ご報告させて頂きたいと思います。
それは、私が長年かけて身に付けた『コーヒー焙煎技術』を使って、世の中にもっと貢献できないか?…という思いからスタートした活動です。
どうでしょう、今現在、カフェの世界で考えますと、20数年位前からでしょうか、日本にスターバックスが入って来まして、大きな転換期を迎えました。
その後も、ブルーボトルやら、新しいスタイルのお店がどんどん増えて来まして、グッとおしゃれ度もアップしましたし、それはそれでとても良いことなのですが、残念ながら、それらのチェーン店を真似して始めた個人店は、なかなか厳しい状態のお店も多く、特に地方では、残念ながら成り立たない・・・という話を良く耳にします。更に今回、コロナ禍となり、特にカフェは厳しくなってしまったようです。
でも、鈴木の店は?と言いますと、豆売りしかしていない、しかも、ちゃんと開いていないような状態であるにも関わらず、なんとか経営が成り立っているのはナゼか?・・・と言えば、それは、焙煎に力を入れているからに他ならないからだと思っております。
そうなんです!コーヒーは焙煎が大事なんです‼・・・なので、焙煎に主体を置いて、まずは美味しいコーヒー豆が買える。そして飲むことも出来る。そんな『焙煎カフェ』のスタイルを確立させてあげて、そこは、店でありながら、実は、学びの場でもあり、そのお店で働いた方々は、独立志向がある方なら、例えばふるさとに戻り自分の店を始めるもよし、コーヒーの世界は好きだけれど、自分で店を持つのはちょっと…と言う方ならば、店長さんとして、働き続ければ良い。
そんな、学び舎のようなお店を、自分の店とは別の所で始めようと思っていたのですが、勿論、すぐに新しい店を始められるわけではありませんから、ここ数年は、場所や機会を探っておりました。
けれど、なかなか良い場所も見つからず、そんなこんなしているうちに、昨年、自分自身が倒れてしまいましたので、しばらく頓挫してしまっておりました。
只、私が倒れてしまいましてから、本当に多くの方からご心配頂きまして、その中のお一人に、2019年に私自身が焙煎技術を指導して、スーパーさんでありながら、美味しい自家焙煎コーヒーを自分達で作り、販売し続けている『福島屋』さんの創業者であり、流通業界で知らない人はいないと言われる、福島徹氏(現会長)もいらっしゃいました。
福島さんは、前にも少しこのブログに書いたりもしましたが、NHKのプロフェッショナルや、カンブリア宮殿などに出演されたりした方でして、その後も、お店で扱う独自の手創り商品は、しょっちゅうメディア等でも取り上げられております。
更に、「蒼の玄米」という、今や芸能人さん達にも大人気らしい、拘り玄米を前から取り扱っていたようでして、私が体調を崩したことを知り、先ずは食べ物から…という事で、それらを物凄く沢山送って下さいました。
私はそのお気持ちがあまりに嬉しく、お礼かたがたご連絡した際、実は、こんなことをしようと思っていたのだけれど、なかなか場所が見つからないという事と、もし、私が試してみて、万が一経営が成り立つようならですが、福島さんにも声を掛けますから、一緒に事業としてやりませんか?…という話をしました。
と言いますのも、前に福島屋の社員の方々に焙煎を覚えてもらっていた際、会長自身がコーヒーに対する愛情が素晴らしく、更に、福島さんは、地方の農家さん達の元を直接訪ねて真摯なお付き合いをするという、本当に素敵な方なのですが、地方に行くたび、「もっと美味しいコーヒーが飲めたり、買えたりするところが増えたら良いのに…と思っている」と、常々私に洩らしていたからなのです。
すると、その話をしてすぐ、福島さん曰く、「鈴木さんのお考え、とっても良い案なので、どうせならすぐに二人で始めましょう!」と言うではありませんか?!
『いやいや、まだ成り立つかどうかも分からない状態ですから、先ずは私が試してみてからの方が…』と言ったのですが、「いえ、すぐに一緒にやりましょう。全面的に協力します!」と仰って頂き、更に、「場所が見つからないなら、まずは、福島屋の店の中にあるカフェスペースをモデル店として始めてみませんか?」と仰るではありませんか?!
私としましては、人様に迷惑を掛けるのは嫌なので、渋っておりますと、すぐに私の店まで来て下さって、熱心に誘って下さいました。
昨年は、四国・松山にある三越デパートの再生請負人として命運を託され、またまた大活躍した福島さんですが、やはり地方の人たち、特に個人・家族レベルでも、将来カフェ経営が出来るようになるような、学びの場としての『焙煎カフェ』が必要という、私の案に大賛成して下さっているようなのです。
『分かりました。じゃあ、少しずつやりましょう!』という事になり、先日、まずは福島屋さんの現在のスタッフさん達にコーヒーの淹れ方を学んで貰うべく、写真にありますように、ミニコーヒー教室を開いてきました。
場所は、福島屋六本木店内にあるカフェスペースです。都心に立つ大きなビルの中なので、直火の焙煎機は付けられませんから、電気式の機械を頼む予定ですが、メーカーに聞きましたら、戦争の影響で、現在専門の部品が手に入りにくいらしく、出来上がるまでには半年以上掛かる・・・という話でしたので、その間に、出来る事は色々とやり尽くして置こうと計画しております。
只、焙煎機は電気式の物はとても高いですし、店内のリニューアル(自然派の感じで格好良くしたいなと思っております)にも結構な金額が必要ですから、それは私の方で負担するという話もしたのですが、福島さん曰く、「大丈夫。福島屋から払わせますから」という事で、息子さんが社長を務める会社負担で進める予定となってしまいました。(社長さんには申し訳ありませんが)
そんなこんなで、『焙煎カフェ・新プロジェクト』ゆっくりと、少しずつスタートしました。
何かしら動きがありましたら、また、このブログページでもご報告させて頂きますし、年末か年始の頃にはなってしまうと思いますが、きちんとオープン出来る運びとなりましたら、大々的にお知らせさせて頂きますので、是非皆さんも覗きにいらして下さいませ。
『世の中の為にたとえ微力でも貢献できれば…』そんな鈴木の想いを込めた新プロジェクトスタートです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます‼