ジャズジャイアントに捧げる鎮魂歌

2019.02.12

こんにちは!鈴木でございます。ここのところ、厳しい陽気が続いておりますですね。ここ我孫子市でも、昨日までの3連休は、雪の降る日もありましたし・・・。鈴木は、風邪気味からは抜け出しておりましたが、巷では、インフルエンザもいまだに大流行しておりますので、皆様も、何かとお忙しいとは存じますが、どうぞお体大事になさって下さいませ。
さて、写真は去年の夏頃に撮ったものですが、一緒に写っていらっしゃるのは、世界的に活躍されてきた、ジャズプロデューサーの児山紀芳さんでいらっしゃいます。
日本でも、スイングジャーナルの名物編集長でいらっしゃいましたが、米グラミー賞にも何度もノミネートしている凄い方です。
昨年、集大成とも呼べる素晴らしい御本を出版されて、その出版イベントの翌日、わざわざ当店までお持ち下さったときに、二人で撮った写真が無かったので(有名なジャズプレーヤー達とかとは一緒に撮ったりしておりましたが)、『たまには二人で撮りましょうよ!』と何枚かお願いしたのですが、そのうちの一枚です。
私にとりましては、良い記念になったのですが、残念なことに、先日、児山さんがお亡くなりになられまして、本当に記念になってしまいました。
当店にお見えになった後は、NHKの人たちと一緒にゴルフ三昧の夏休みを過ごすと仰っておりましたから、元気、元気の児山さんだったのですが、秋になりましたら、奥様からメールを頂きまして、その時、お病気が見つかり、治療のために入院されるという事でした。その際、病状の深刻さにつきましても詳しく教えて頂いておりましたので、難しいことは分かっておりましたが、『只々、奇跡をお祈りしています・・・』と、それぐらいの言葉しか奥様にはお掛けできずに、治療中は外の人と会うのも難しいという事でしたので、お見舞いにお伺いすることも出来ずにおりましたが、つい先日、遂に、悲しい、悲しすぎるお知らせを頂戴してしまいました。「お忙しいんだから無理されないで」と仰って頂きましたが、お通夜にだけは顔を出させて頂きました。
本当に社交的で、素敵な奥様は、気丈に喪主を務めていらっしゃいましたが、随分とお痩せになってしまっていて、無理して笑顔をつくっていらっしゃるご様子が、また胸を締めつけました。
日本でジャズに関わっていて、児山さんにお世話になっていない方はいないんじゃないか?という位、影響力の強い方でしたので、暫くは、色々な方がお見えになられたりして、奥様も気が張っているかもしれませんが、その後がやっぱりちょっと心配です。
児山さんの日本での御自宅は、世界的に見ても、秘蔵レコードの宝庫となっておりますので、半分くらいは、アメリカとの契約で向こうに送らなくてはならないらしいのですが、残り半分でも物凄い量なので、暫くは、自宅を動けないという事でした。『じゃぁ落ち着きましたら御自宅の方に遊びに伺いますね』と言いましたら、「本当?嬉しいわぁ」と仰って頂きましたが、勿論、暫くは凄い方達のご訪問が後を絶たないでしょうから、少し落ち着く様子を見てから、御二人のお好きだったお菓子とコーヒーでも持って、お伺いしてみようと思っております。
日本ではジャズジャイアントと呼ばれ、アメリカではBOX-MANと呼ばれていた児山さん。ホワイトハウスにも招待されたり、その功績はまさに金字塔ですが、私達のような一般の人の心にも、その笑顔と共に永遠に刻み込まれることでしょう。大好きな児山さん、今まで本当にありがとうございました。安らかにお眠りください。

※個人的な想いのブログをお読みいただきありがとうございました。心乱れておりますので、乱文等ご容赦下さいませ。