『一瞬の永遠』という相反するテーマを追い求める鈴木⁉
2020.09.29
こんにちは!鈴木でございます。いつも使いにくい当店をご贔屓賜りましてありがとうございます。季節は進み、気が付けば朝晩は寒い位の毎日となりまして、楽は楽なのですが、あまりに急ですので、皆様も、どうか体調など崩されませんようにお気を付け下さいませ。
世の中はと言いますと、相変わらずの「コロナ禍」が続いておりまして、暮らしにくい毎日ですよね。その割には、経済との両立…と言う事で、GoTo・・・キャンペーンとかも始まっておりますが、なかなか今まで通りに動き回ることは、やっぱりしにくいような気もします。
それと、とっても残念な事に、著名な方々の自殺も続いてしまっておりまして、生きにくい時代を象徴してしまっているようで、本当に辛いです。生きてほしい・・・、只々、生きていてほしい・・・、そう願わずにはいられない鈴木です。だって、お恥ずかしい事に、20数年前には、商売がうまく行かず、追い詰められて、死ぬことしか考えられなかったのですから。
借金だらけで、もう絶対に返せないだろうという金額まで膨れ上がってしまい、通常であれば、破産する事しか道がないはずなのに、それでもコーヒー創りがやめられず、どこでも借金する事さえ出来なくなって、毎晩朝が来るのが怖くて震えて過ごしていた頃の話です。(残念ながら本当の話です)
ある朝、レジに入れる釣り銭もなく、衝動的に、全財産だった2千円を握り締めて、1キロほど先のホームセンターまで首を括る縄を買いに歩いた”暑い・暑い夏の日”の事が、まるで昨日のことのように思い出されます。
後になって考えてみれば、ホームセンターまで、1キロぐらいの距離が有ってくれて良かったんだと思います。
私は、ブツブツと自問自答しながら、『俺は全てやり尽くした、それでダメなんだから、死ぬしかないんだ・・・』そんな風に思っていたようですが、たった一つ、”人様に喜んで頂く為のコーヒー創り”だけはしたことが無かったことに”はっ”と気が付き(お恥ずかしい事に当時は自分の為だけにコーヒーを創り売ろうとしていたんです)、最後の最後、どうせ無理だし、どうせ死ぬことになるのだろうけれど、やり尽くしてからにしよう…と、偽善者でも何でも良い、人のために尽くして、そして死んで行こう・・・、そんな風に考えて、その日は死ぬことを思いとどまった経験があります。
首を括る為の縄を買うはずだった2千円で、常連の方々にセールのお知らせを出すためのハガキを買って帰った私は、家内と共に、数少ないお客様達に『真夏の夢・珈琲セール』的な題名でハガキを書いた記憶があります。
暑い夏に売れっこないコーヒー豆でした(当時はそう思い込んでいたのです)が、それでも、気持ちだけは、今までと違い、自分の為でなく、飲んで頂ける方々に喜んで頂けることだけを考えて、企画したコーヒーセールでした。
でも、取りあえずやりはしても、半分以上諦めていた私だったんですが、その後は、まるで映画のように、なぜか多くのお客様達が押し寄せる店となり、気が付けば、数年後、お客様は日本中に広がり、更には各界著名な方々からも御愛飲頂ける店となり、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ等々、数多くのメディアでお取り上げ頂けるようにもなりました。
時には、私自身が講師となり、「日本一の個人コーヒー豆店」として、同業者たちに熱弁を振るう立場にさえなっていたのです。(信じられません)
今では、あまりに忙し過ぎて、残念ながら「セール」的なイベントは出来ない状態が続いております。
ありがたいです。私は今、生きていて、本当に良かったと思っています。勿論、私の生き死になんぞ、たいした事例にはならないでしょうけれど、それでも、生きる事の大切さを、ほんの少しだけ学んでこれた人生のようにも感じております。
生きてほしい・・・。死のうとしている人を、止める事はなかなか難しいでしょうし、もしかしたら、それは本人にしか出来ないことなのかも知れませんが、もし迷うことが有れば、私のコーヒーを飲んでみて頂きたいです。
『あなたが生きていればそれで良い』そんな声が感じられれば幸いです。
スミマセン、何だか暗い話を長々と書いてしまいました。やっぱり鈴木は根暗なのです。(苦笑)
そんな鈴木の内面を垣間見れるコーヒー、『一瞬の永遠』が限定販売となりました。一瞬と永遠ですから、ある意味相反する言葉ですが、鈴木の追い求める永遠のテーマでもあります。
先日から始めて、思いのほかご好評?頂いている曲作りにも、また性懲りもなく挑戦しておりますので、万が一、ご興味持たれた方は、怖いもの見たさで覗いてみて下さいませ。どうぞ宜しくお願い致しまーす!(根暗&おバカ?・笑)
→https://youtu.be/s_9AmaD_Bb8
『一瞬の永遠』
一瞬の出会いに 永遠を感じあえたなら
そんな運命を 受け入れても良いはず
誰かに言われたの そんなに泣かないで
もう何も見えないよ 今君の鼓動を感じてる
誰かに思いを 聞いてほしいけど
気付いたときは いつでも一人
届かない言葉だけが 頬にあふれてる
誰もかれも消えた 無月の夜は
重ねた手のひらの 温もりだけでも
生きて行けるはずなのに・・・
一瞬の出会いに 永遠を感じあえたなら
そんな運命を 受け入れても良いはず
誰かに伝えたいよ 声の限りに叫びたい
でも言葉を知らない ねえ誰か教えてよ
誰もが思いを 聞いてほしいけど
気付いたときは いつでも一人
ゆれている言葉たちが 胸を締めつける
何もかもが消えた 無月の夜は
つないだ指先の 温もりだけでも
生きて行けるはずなのに・・・
一瞬の出会いに 永遠を感じあえたなら
そんな運命を 受け入れても良いのさ
君が手を伸ばすなら その手を放しはしないよ
かけがえのない人 それはあなたと気付いてる
一瞬の出会いに…
そんな運命を…
一瞬の永遠を感じあえたなら・・・
一瞬の永遠を感じあえたから・・・
<END>