YUBIWA
2007.11.07
<2007年11月7日>
「鈴木の恥じ話は、きっと誰かの生きる力になる?!」より・・・
写りが悪くて申し訳ないのですが、これは唯一私が持っている指輪です。昨年、カミさんとお揃いで購入した物なのですが、いい年こいて、お揃いの指輪なんて笑われてしまいそうですね。でも、実はこれちょっとわけ有りの指輪なんです。(私の場合わけ有りじゃない場合が無い・笑)
事の発端は、昨年の娘の一言でした。「ねえ、パパとママは、結婚指輪持ってないの?」・・・思わず顔を見合わせた私と家内ですが、そうか、娘もそう言うことを気にする年頃になったんだなぁ・・・と、それはそれで感心したのですが、さて困った。なんて言えばよいのだろう。でも、こう言うところで嘘をついてはいけない。そう感じた私たちは、娘に正直に話すことにしました。「勿論、結婚指輪は持っていたけど、十数年前、あなたがまだ小さかった頃、パパとママのお店はまだうまく行ってなくて、いつもお金が足りなかったんだ。それで、結婚指輪は売ってしまったんだよ・・・」娘はしばらく考えて言いました。「つらくなかったの?」私たちは答えました。「勿論、その時は辛かったけれど、今は、それで良かったと思っているんだ。指輪はなくても、仲良いだろう?」娘は「ふう~ん・・・」と言って、納得したような、しないような顔をして、その場を去りましたが、はてさて、その後、自分の方が気になり出しました。「う~ん、指輪ぐらい有った方が良いのかなぁ?」そう考えてデパートの指輪売場を一人でウロウロしていると、店員さんが寄ってきて、「ご結婚ですか?おめでとうございます」・・・ですって。いやぁ×××・・・訳の分からないことを言って、その場を立ち去りましたが恥ずかしくってたまりません。娘には正直に言えても、店員さんに「結婚指輪売っちゃってね・・・」とはなかなか言えそうにない。そう言えばカミさんの指のサイズも覚えていないし、買うなら一緒に来ないとダメだし、どうしようかな?・・・。困り果てていると、同じデパートの奥にブランドショップを発見しました。覗いてみると、当たり前のごとく、指輪なんてたくさんあるじゃないですか!「これだ・・・」そう感じた私は次の休みの日に、カミさんと一緒にそのブランドショップに行き、「たまには指輪でも買おうか?」と言うとカミさんも、娘が言っていたことを私が気にしている事に気付いて、「そうね」とニヤリ?と笑うと、早速選び出しました。で、購入したのがこの指輪なんです。1年以上もなくさずにいますから、私としましては、かなり上出来な方?だと思います。結婚してから早20年、指輪の形も、立場も随分変わりましたが(笑)
今こうして私達は生きています。それが大事だと思います。明日もそんな想いを抱いて生きて行ければ、只、それだけで幸せです。こんな話、やっぱり今更する必要ないことなんだろうけど、商売をされていて苦しんでいる方々に、少しでも励みになれば・・・と思い、恥をさらしています。鈴木の恥ずかしい話は、いかがでしたか?あなたの生きる力に少しでもなれば幸いです。(この手の話題なら沢山あるし・笑)