「出逢い・・・」
1999.04.07
私が「これはっ!」と感じる珈琲とであったのは、もう10何年も前の事でしょうか・・・
当時、業者から豆を仕入れて、喫茶店を営んでいた私は、胃痛に悩まされていました。
「やっぱり、珈琲は胃に良くないのかなぁ・・・」などとつぶやく毎日でしたが、
或る日、とある自家焙煎の珈琲を口にしたとたん、世界が変わりました!
これは、私の知っている珈琲とは明らかに違う、これが本物の珈琲ならば、
今まで私の知っていた珈琲は、いったい何なんだっ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからは毎日、自家焙煎についての勉強に明け暮れました。
合羽橋で、小さな電気式の焙煎機を購入して、朝から晩まで豆を焼き
味見をし続けました。今でも多いときは、一日50杯位飲む時もありますが
そのときは、一日100杯ぐらい飲んだのではないでしょうか?
もう珈琲の匂いをかぐのもいや、と言うぐらいまで飲み続けました。
その後直火式の焙煎機を購入し、店の片隅で珈琲豆の販売も始めましたが
最初は売れませんでした。 その時のことを思うと、今こうして豆の販売だけで
店をやらせて頂けると言う事は、まるで夢のようでもあります・・・。
<1999年4月7日>