3.11の頃、一枚の名刺を見て辛さと優しさを思い出す!?

2013.03.13

meishi-suzuki これは、最近娘が作ってくれている鈴木の名刺なのですが、何かと仕事の時などに役立っております。只、私の名刺などは遊びの域を出ていないのですが、私は名刺でちょっと思い出すありがたい話があります。それは、2年経っても日本中、なかなか傷も癒えない“あの”3.11から数日経った頃の話なのですが、何とか店を再開して、来店して下さるお客様達と、「いやあ、色々と大変でしたね。ご家族、ご親戚は大丈夫でしたか?」などと話をしていて「そういえば、私は学生の娘を迎えに都内まで車で出たんですが、普段なら一時間で着くところが、往復で24時間掛かっちゃいました。近くに知り合いでも居れば、そこに身を寄せられたら良かったんですが・・・」等と話をしていましたら、とある常連のおじ様が「鈴木さん、もし都内で又そういうことがあったら、うちの会社に身を寄せて下さい。いつ何時でも面倒を見ますから」と仰るではありませんか。まぁ、人の良さそうなおじ様で、都内で小さな会社でも経営されていらっしゃるのかな?、でも、その気持ちだけでもありがたいなぁとか思っておりましたら、「名刺をお渡ししておきます」と言って差し出された名刺を見てビックリ!なんと日本を代表する大会社グループの社長さんじゃありませんか!?そう簡単に人に名刺を渡すことはないと思いますし、万が一無くしたりして悪用されても困るはずですから、「いえ、ご迷惑掛けてはいけないですから」と言って返そうと思いましても「名刺を見せて貰えれば、会社の方で分かるようにしておきますので、是非持っていて下さい」と仰って下さいました。普段から農作業の帰りみたいな格好したりして来店して下さっていましたので、どうにもそういうイメージはなかったのですが、いやぁ、我孫子はなかなか凄い人達が居るところのようです。3.11の大震災は、本当に辛くて、悲しくて、大変すぎる大災害でしたが、その後の人々の頑張りや、私達のように、単なる小さなコーヒー豆屋の人間にまで、優しい言葉、気持ちを掛けて下さる方々も沢山いらっしゃって、改めて人の心の温かさに気がついたりもしました。一枚の名刺に込められた覚悟を持った優しさに触れて、私も、常にそんな思いを持って仕事に励めるようにしたいな・・・と気持ちを新たにする、今日この頃の鈴木なのです。(3.11の大震災はなかなか乗り越えられませんが、出来ることをやり続けて、諦めずに生きましょうね!)